• 講師一覧
  • インタビュー一覧
  • 講演会開催までの流れ
  • よくある質問
  • はじめての方へ
  • ご依頼・ご相談
Speakers.jp Interview Index

今を大切に。「せっかく」と感謝して生きる

有森裕子写真

-多くのスポーツ選手と同様、有森さんもケガや故障でずいぶん苦しまれていましたね。精神的にもかなり追い込まれるのではないでしょうか?

有森 それはもう(笑)。特にアトランタの前にかかとを手術した際は、「もう二度と走れなくなるんじゃないか」と不安で仕方ありませんでした。ケガや故障で走れなくなるたび、小出監督は「『せっかくケガしたんだから』と思って休めばいい」とよく言っていました。マイナスのことをマイナスとしてとらえるよりも、「せっかくのチャンスだ」って考える方がいい。小出監督には本当にいろんな言葉をいただきましたが、この「せっかく」という言葉は特に印象に残っています。

大きな目標を明確にすれば、小さな悩みは消える

-選手と監督の関係は上司と部下以上のものがあると思いますが、時には意見が対立することもあったのではないでしょうか? そんな時、どうやって折り合いをつけるのですか?

有森 目的をはっきりさせることです。監督は、一生添い遂げるパートナーじゃないんです。「早く走りたい」という一番大きな目的が一致していたら、それでいい。その他の部分、例えば性格や生活習慣が一致しなくてもかまわないし、一致する必要もないんです。会社の上司と部下についても同じじゃないでしょうか。「仕事を成功させる」という目的だけをシンプルに考えれば、人間性やお互いの性格についてあれこれ考える必要はないと思うんです。一緒に仕事をする人と、そんな部分まで意思疎通しようと思ったら大変ですよね。大きな目標をはっきりさせれば、あとの小さな悩みは消えていくはずです。

無償でも打ち込みたいのが本当のライフワーク

-現在は社会貢献活動や講演で国内外を飛びまわっているそうですね。それらの活動には以前から関心があったのですか?

有森 言葉が分からなくても、違う文化を持った人同士でも、スポーツで一緒に体を動かせば自然に笑顔で向き合えるようになる。私は2度のオリンピック出場や数々の国際大会を通じて、スポーツの大きな力を体感してきました。そして、私がそのような舞台に立てたのは、たくさんの人に支えてもらったから。だから今度は私が恩返しをする番だと思っています。以前、私が走っていたのは食べるための手段(=ライスワーク)としてでした。今はもうある程度食べられるようになってきたので、今度は本当に自分のやりたいこと、ライフワークに時間を割けるようになってきたんです。私にとっては、それが社会貢献活動であったり、スポーツを通じていろいろな人と繋がることなんです。

-ライスワークとライフワーク。有森さんにとってはその2つは別のものなんですね。

有森 一緒であればいいとは思いますけど、そんなことって滅多にないですよね。好きなことと、得意なことは違います。よく仕事のことを指すうえで「自分に合った仕事がしたい」、「好きなことを仕事にしたい」という話を聞きますが、好きなことと、得意なことが必ずしも一致するとは限らない。そのことに気づかなければ、いつまでたってもライスワークを確保できません。ライフワークというのは、本当に好きで、無償であってもやりたいこと。まずは生きる術としてのライスワークをしっかり確立した上で、ライフワークに打ち込んでもいいと思います。

私の言葉が、動き出すきっかけの一つになれば十分

有森裕子写真

-有森さんのお話をうかがっていると、スポーツで得た多くのことが、実社会でも大いに役立つと思います。

有森 そうですね。スポーツはタイムや点数など、成果が数字で明確に表れるので分かりやすいですが、根本的には仕事や勉強も同じだと思います。

-最後に、講演で伝えたいことを教えて下さい。

有森 私はたくさんの人に支えられながら走ってきました。オリンピックという素晴らしい舞台にも立てたし、多くの素晴らしい人たちとも出会えました。だからこれからは、恩返しをする番だと思っているんです。それが、社会貢献活動や講演活動なんですね。プロ化宣言をした時も、私は後進のためにというよりまずは自分のために動きました。同じ道を進むかどうかは別にして、私の活動を見て、何か感じ取ってくれたらそれでいいと思ったんです。講演活動も、誰かの指針になろうなんて大それたことは考えていません。ただ、私の話の中で、何か一つでも心に響く言葉があって、それが、その人が動き出すきっかけになればとても嬉しいです。

有森裕子写真

お問い合わせはこちら

有森裕子 講師紹介ページへ

・ 女子マラソン オリンピックメダリスト
・ 株式会社ライツ 取締役

■講師略歴
岡山県岡山市出身。就実高校、日本体育大学を卒業して、(株)リクルートへ入社。バルセロナオリンピック、アトランタオリンピックの女子マラソンでは銀メダル、銅メダルを獲得。2007年2月18日、日本初の大規模市民マラソン『東京マラソン2007』で、プロマラソンランナーを引退。1998年NPO「ハート・オブ・ゴールド」設立、代表理事就任。2002年4月アスリートのマネジメント会社「ライツ」設立、取締役就任。現在、国際陸連(IAAF)女性委員会委員、国連人口基金親善大使、スペシャルオリンピックス日本理事長、他。米国コロラド州ボルダー在住。

<主な大会記録>
1990 「大阪国際女子マラソン」6位 2時間32分51秒(初マラソン日本最高記録)
1991 「大阪国際女子マラソン」2位 2時間28分01秒(日本最高記録)
「世界陸上選手権女子マラソン」4位 2時間31分08秒
1992 「バルセロナ五輪女子マラソン」2位 2時間32分49秒
1995 「北海道マラソン」女子優勝 2時間29分17秒(大会新記録)
1996 「アトランタ五輪女子マラソン」3位 2時間28分39秒
1999 「ボストンマラソン」3位 2時間26分39秒(自己ベスト)
2001 「東京国際女子マラソン」10位 2時間31分00秒
2007 「東京マラソン2007」5位 2時間52分45秒

■現在の活動
・国際陸上競技連盟女性委員会委員
・日本陸上競技連盟女性委員会委員
・日本体育大学及び日本体育大学女子短期大学部 客員教授
・国連人口基金親善大使
・特定非営利活動法人「ハート・オブ・ゴールド」代表理事
・日本警察消防スポーツ連盟 特別顧問
・社会貢献支援財団 評議員
・認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本理事長

■講演会タイトル
「よろこびを力に・・・」
自分で決めた目標に向かって一生懸命取り組み、達成できた時の喜びや諦めずにやることの意味を体で感じて欲しい。誰にでもチャンスはあります。大切なのはそのチャンスを掴んでいくこと。あきらめず、やり遂げたときの何にも変え難い喜びの大切さをオリンピックメダリストが自身の体験から熱く語ります。

     
前ページへ
有森裕子インタビュー1 有森裕子インタビュー2  
 
お問い合わせはこちら  講師詳細ページへ
ページTOPへ
ご依頼・ご相談・お問い合わせはこちら