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浅尾美和 講演会講師インタビュー

三重県鈴鹿市出身、元プロビーチバレーボール選手の浅尾美和氏。
ビーチバレーをメジャー競技にした立役者として、多くのメディアに登場。
日本各地の大会で成果を残し、海外大会に出場したことも。
トップ選手として活躍しながら何故引退を決めたのか。
今後の活動の展望と併せて伺った。

(text:伊藤秋廣、photo:小野綾子)

良い経験も苦い経験もお伝えしている

 

 

浅尾美和 講演会講師インタビュー――主にどのような企業・団体からトークショーへのご出演依頼がありますか?

 

浅尾 主に企業や学校などでお話をする機会を多くいただいています。
特にスポーツをしている子どもたちには、お話だけでなく、実際にバレーボールやビーチバレーなど、身体を動かしながら楽しんでいただく時間も併せて用意しています。
やはり、スポーツの楽しさを伝えたいですからね。

 

私自身、小さな時からスポーツをやってきて、礼儀だったり、言葉遣いだったりを学んできました。
そこでチームメイトとともに目標に向かって頑張ってきましたが、やはりその時の仲間に久しぶりに会うと、今でもありありと当時の感覚が蘇るんですね。

 

仲間たちとの思い出って、本当にかけがえのないものだと思います。
また、そうやって一生懸命に頑張ってきたという事実は自信につながります。
スポーツを通じて獲得できる、そういった価値を伝えています。

 

私の青春はバレーボールがすべてだったし、だからこそ、今の自分があると思っています。
その後ビーチバレーを頑張って、海外試合にチャレンジして、自分の世界が一気に広がってワクワクしたんです。
それから引退して結婚して、そして今、家族と一緒に仲良く楽しく暮らしている。

 

その幸せの原点がバレーボールだって、声を大にして言えます。
高校生の時にはクラスメートから、“遊びにもいけないし、青春してないやん!”ってすごくいわれたんですけど(笑)。
当時は確かに自由な時間も少なかったけれど、頑張ってよかったなって思いますね。

 

もちろん、スポーツが苦手な子どもたちにも伝えたいことはあります。
やっぱり自分の好きなことを見つけて、それに一生懸命取り組んでいく過程も大切だと思うんですよね。
アスリートになると、どうしても“結果がすべて”といわれてしまいがちですが、私はそうでないこともあると思っています。
楽しむことも大事だということ、むしろ、「楽しまなくちゃ損じゃない?」くらいの勢いで伝えるようにしています。

 

 

――企業に勤めているビジネスパーソンには、どのようなことをお伝えしていますか。

 

浅尾 新人研修の一環としてお話をする機会が多いですね。
目をキラキラさせながら、なんでも吸収しようという意欲が感じられて私自身も刺激をもらえています。
新入社員の皆さんは、希望に満ち溢れている一方で、どこか自分に自信がないという人も多くいらっしゃいます。
そういう人にはやはり成功体験が大切ですし、それを積み重ねることで自信が形成されます。

 

何も大きな成功体験でなくてもいいんです。
まずは自分が作った目標をひとつひとつクリアしていく習慣をつけて、成功するための方法を自分なりに考えていくと思うんです。

 

目標達成に成功すれば、ご自身の力もレベルアップするし、それが自信になって自分に返ってきます。
その目標を、ちゃんと言葉にすることも大切です。
しっかり言葉に出して、自分自身に言い聞かせるという習慣も必要だと思っています。

 

さらに言語化して他人に発信することによって、その目標は、“やらなくてはならない”という責任を帯びます。
そうするとしっかり準備して臨むようになります。
いうまでもなく準備って大事ですよね。

 

スポーツでもプレゼンでもそう。
本番で臨機応変に対応するためには、何があっても慌てない心づもりが重要になりますから。
しっかり準備することで気持ちが定まります。
人に伝えることで行動が変わってくるんです。

 

 

浅尾美和 講演会講師インタビュー――浅尾さんご自身の経験から生まれたお話というのは、やはりリアリティがあるから、聞く人の胸に刺さっていきますね。

 

浅尾 そうですね。
自分が経験していることだけでなく、後悔していることを伝えていますね。
実は“目標を言葉にして発信する”という話も、自分の後悔から生まれていて、だからこそ皆さんにお伝えしたいと思っています。

 

私は現役時代、“オリンピックに出場する”ということを“私のレベルなんかで言葉にするのは大変おこがましい”という思いがすごくありました。
ですから、インタビューで目標を問われても、胸を張って答えられませんでした。

 

なぜなら、どんなに国内ツアーで優勝しても、ワールドツアーで勝ちぬいていかなければオリンピックの出場資格がもらえませんし、私たちは世界との力の差をありありと感じていたので、大それた目標なんて口にしたらいけないと思っていたんです。

 

今思えば、もっと自分が自信をもって伝えればよかったと思いますし、もっと胸を張っていればよかったと思います。
もちろん、オリンピックに出場するためにあらゆる努力はしているという自信はもっていたのですが、努力は見えないからちゃんと伝えないといけなかったなと。

 

目標や努力を発信することによって、“じゃあ、この選手を応援しよう”といってくださる方が増えますし、多くの方の応援が大きな力になっていたかもしれません。
そんな後悔の思い出話をすることで、私と同じような失敗をしないようにと伝えています。

 

 

――若手だけでなく、いわゆる中間管理職や経営層にもお話をされているようですが、相手の世代や立場によって伝えるメッセージを変えているのですか?

 

浅尾 そうですね。
トークショーでも、ステージの上からお客様の層を見て判断し、用意していたお話を入れ替えることもあります。
とにかく、自分の独りよがりにならないようにするのがすごく大切だと思います。

 

皆さんに“楽しかった”“良い話が聞けたね”と思ってもらいたいので。
相手に合わせたエピソードをお話させていただいています。

 

 

 

■ファンの言葉に勇気と力をもらっていた

 

 

浅尾美和 講演会講師インタビュー――小学生から始められたバレーボールですが、学生時代、部活を辞めたいと思ったことはありませんでしたか?

 

浅尾 もちろん、たくさんありました。
学生時代は全国大会に行くという目標があったので、それに向かって毎日毎日練習をしていました。
お休みは、1月1日と8月31日の二日だけ。

 

そんな環境で先生も厳しかったので、それは辛くなることもありましたよ。
でも自分は一人ではなくてチームメイトが一緒だったから、私が弱気になったときや先生にすごく叱られて落ち込んでいるときにも、周りの仲間からかけてもらった言葉は今も忘れないし、一人じゃないって思いました。
結局、私一人の目標ではなく、みんなの目標だから頑張れたんですよね。

 

ビーチバレーの時代には、また違った感情が生まれていました。
もちろん、プロとしての重圧もあって、好きで始めたはずのビーチバレーが辛いものになってしまった時期もありました。

 

また、たくさんの人に応援してもらえたのは嬉しかったのですが、期待されればされるほど、“私なんてまだまだ全然なのに…”と、期待を力に変えられなくて、なかなか結果が出すことができないという時期もありました。
こんなに負けてばっかりなのにいつも遠いところまで応援にきてくれて…ファンの人たちに、いつも頭ばかり下げていたんですね。

 

 

すると皆さんが、「私たちはファンだから、勝っても負けても応援するし、ただ、すみませんという言葉よりもありがとうという言葉を聞きたい。落ち込んでいる顔じゃなくて、負けていても笑顔でいてほしい」と言ってくださるんです。

 

それがすごく刺さって…。
そこから心を入れ替えて笑顔を大事にするよう心掛けました。
だって、好きで始めたビーチバレーじゃないかって。
笑顔になって口角が上がると、不思議に肩の力が抜けるんですよね。

 

すると体が軽くなって、徐々に動きが良くなって勝てるようになってくる。
本当にファンの方々の言葉って、すごくありがたいんだって、その時に痛感しました。

 

 

浅尾美和 講演会講師インタビュー――やっぱりファンってありがたいですね。浅尾さんにとって、ファンの皆さんはどのような存在でしたか。

 

浅尾 自分にとってのファンの方って、絶対的な味方なんですよ。
勝ったら一緒に喜んでくれるし、負けたら一緒に悔しい思いをしてくれるし。
家族でも何でもないのに、そんなに応援してくれて、一緒に喜んだり泣いたりしてくれるというのは…本当にかけがえのない存在です。

 

高校生の時は、それこそ応援団も父兄の皆さんやOB、OGで構成されていましたが、プロとなると全然違ってプロツアーがあったり、お金をとってお客さん入れてというので、やっぱり意識が違いますよね。

 

スポンサーもついていますし、現役時代はすごいプレッシャーの中で戦っていました。

 

 

 

 

――どうやって、そういったプレッシャーを跳ねのけていたのですか?

 

浅尾 試合前にいつも私がやっていたのは、一種のイメージトレーニングです。
“今、このコートにいる中で私が一番レシーブもうまいし、一番アタックも鋭く、とにかく一番優れているから大丈夫”と自分に言い聞かせていたんです。

 

まずは自分を信じてあげるというのが本当に大事で、不安って、ひとつ思うとどんどん大きくなっていくんですよね。
不安を排除して、自分をしっかり信じてあげることで緊張をほぐし、集中力を高めていました。

 

もちろん、何の準備もせずに自分を信じることはできません。
そこは勘違いしてはいけないところですね。
信じるためには、根拠が必要です。
もちろん練習も大事だし、相手への対策を考えるのも大事。

 

そういったことをちゃんと積み重ねているから、試合の時にちゃんと自分を信じることができるんです。
それってスポーツの世界だけの話ではありませんよね。
お仕事でも同じこと。
事前にしっかり準備をして、自分を信じてあげるというのが大事ですよね。

 

さらにいえば、チームメイトを信じるのも大事だし、そういった気持ちを言葉にして自分に言い聞かせて、自分に力を与えていくんです。

 

 

浅尾美和 講演会講師インタビュー――チームを信じるためには、コミュニケーションが大切ですね。

 

浅尾 そうですね。
コミュニケーションを円滑にするには、やはりこちら側から“気づく”ことが大切だと思います。
ビーチバレーは二人のスポーツなので、海外の遠征に行ったりすると食事もホテルの部屋も一緒。

 

一週間ごとに国をかえながら試合も長く続いていきます。
勝てない日々が続けば気持ちも滅入ってくるし、負けた原因をパートナーのせいにしてしまうこともあります。

 

そういった感情の行き違いは会話でしか解決することができないので、“あ、ちょっと今、機嫌が悪そうだな”とか、相手の状況にいち早く気づくように心がけていました。
結局、関係性が悪化するともう取り返しがつかないので、歩み寄りって大事なんですよ。

 

特にビーチバレーの場合、必ずしも同級生同士でペア組むわけではなく、先輩や後輩と組むこともあります。
学生ではないので、上下関係はあまりないとはいえ、やはり先輩にはなかなか言いにくかったりもしますし、でも同じチームだから、気にせずに言わなくてはいけないし、言われたことを受け止めなくてはいけない。
そういう難しさはありますね。

 

 

――ペアって、チームよりも人間関係を作るのが大変な側面もありそうですね。

 

浅尾 そうですね。
間に誰かが入ってくれるとまた違うのですが…。
でも、それでも私たちがしっかり対話ができていたのは、共通する目標があったからだと思います。
勝負に勝つという目標が。

 

それがなければ、単に気が合わないからと解散すればいいわけで、会社だってそうですよね。
そこにチームとして、会社としてやらなくてはならない絶対的な目的があれば、それによって歩み寄るから、“あの人が嫌い”という気持ちが生まれづらいのだと思います。

 

大きな目標を達成するために何が必要なんだろうと考えるときって話が弾みますよね。
そういう関係性ができあがれば、良い結果につながると思います。

 

 

■家族が応援してくれるから全力で頑張れる

 

浅尾美和 講演会講師インタビュー――ビーチバレーを引退して結婚されて、第一線から退かれました。潔さすら感じましたが…思い切った決断でしたよね。

 

浅尾 私の場合、そこまでものすごく頑張ってきて、もう自分で自分に対してよく頑張ったと胸を張って言えるんです。
本当に大きな声で言えるんですよ。
アスリートは結果がすべてというのはもちろんなんですよ、それは。

 

でも、あの時点でもう自分の中で私の力はここまでだというのをすごく感じたし、すべてやりきって引退できたと思っているんですね。
だから今、ビーチバレーの解説をしていても“また復帰したい”ってまったく思わないんですよ。

 

私、今32歳でこれまでペアを組んできた選手は全員、まだ現役なんですよね。
私よりも年上の方ばかり。
だからやろうと思えばできるんですけど、もう自分の中で決めたんです。もう全部やりきったからって。
だからこそ家庭を持てたと思うんですよね。
まだビーチバレーに対して未練があったら、結婚して子供を産んで、ましてや岐阜に住んでなんてまったく想像できない。

 

やりきったからこそ新しい道に踏み切れて、絶対的に私が必要とするこの家族ができたという感覚です。

 

 

――やりきったと思えるのってすごくないですか?

 

浅尾 本当に頑張りましたもん。
冬場のトレーニングもウエイトも頑張ったし、食事の制限も頑張ったし。でも、世界で勝てなかったんですよ。

 

何を変えたらいいのか?
もう、あれもやった、これもやった。
国内で戦うだけだったら続けられるかもしれないけれど、それでは私が目標にしていたオリンピックへの道から外れてしまう。
だったらやめようと、きっぱり26歳の時に決断しました。
自分の“頑張り”に不足はないと、それは自信を持っていました。

他の人から見たら、まだまだここが足らないという点があったかもしれません。
でもこれは私の人生だし、判断ですから。
実際に走ってきたのは私だから、だったら、次のステージで別な対象に全力を注ごうと。それが家族だったというわけですね。

 

 

――ビーチバレーは引退されましたが、以降の浅尾さんは、TVにイベントにと引っ張りだこです。ご家族とお仕事の両立は大変なのでは?

 

浅尾 あくまで軸足は家族に置いていて、ご依頼のあった仕事を全部お受けしているわけではないのですが、それでも私が両立できているのは、やはり家族の協力があるからに他なりません。

 

特に主人のお母さんが子どもの面倒も含めて、ものすごく協力してくださって、いつも“お仕事頑張ってね”と送り出してくれるから可能なんです。
私、本当に恵まれていると思うんですよ。

 

 

浅尾美和 講演会講師インタビュー――浅尾さんって、誰もが応援したくなるタイプなんですよ、きっと。

 

浅尾 そうなんですか(笑)。
とてもありがたいです。
私の場合、子育てもしながらお仕事もさせてもらっていますから、もう本当に主人にも、主人のお母さんにも、そして子どもたちも感謝しかないんですよね。

 

それを常日頃からしっかり、心から伝えていますし、家にいるときには家族に迷惑をかけないようにと全力で家事をこなして、ご飯をまとめてつくってとか、そこは絶対やらないと気が済まない。
すべてきっちり終わらせないと、仕事に出てこれないタイプなんですよね。

 

今、毎週月曜日、名古屋で朝の情報番組に出演させていただいています。
子どもをお風呂に入れて、ご飯を食べさせて、寝かしつけてから、夜中に名古屋に向かっています。
たぶん、そういう姿を見てくださっているから、お義母さんも主人も協力してくれると思うんです。

 

私の性格的にもすべておんぶにだっこというのはできないし、家庭が一番大事なんで、そこをおろそかにもできない。
だから、常に全力なんですよ。

 

 

――常に全力で、きちんとやらないと気が済まない人だから、ビーチバレーもやりきったと云って、潔く引退することができたのですね。最後に今後の活動についてお聞かせください。

 

浅尾 スポーツが私自身を育ててくれたと思っているので、その恩返しではないのですが、子どもたちにはスポーツの大切さだったり、身体を動かす楽しさを知ってほしい。
親御さんには、親子で身体をうごかしたり、そこに参加することの楽しさや価値を伝えていきたいと思っています。

 

もちろん、私がやってきたバレーボールやビーチバレーの良さを、自分がこれまでに歩んできた経験とともにお伝えし、少しでも前向きな気持ちになってもらえたら良いなと思います。
ビーチバレー教室も実施しているのですが、参加者の皆さんが頑張っている時ってみんな良い顔をしているんですよね、大人も子どもも。

 

私もまたそんな素敵な笑顔を見てチカラをもらう、元気が循環するような活動を続けていければと思っています。

 

 

 

 

浅尾美和 講演会講師インタビュー

 

 

 

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