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テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」に登場する北原さんは、とても知的でどこまでも上品だ。きっと大金持ちの御曹司で、お金持ちらしく純粋で爽やかにおもちゃを集めていたら、それがいつの間にか本業になってしまったんだろう。そんな人物像を勝手に描いていた。どちらかというと線が細いイメージで。
ところが、である。リアルに接した北原さんからは、とにかくもう洪水のようにパワーが溢れ出ていた。線が細いなんて言っている場合ではない。今年の初めに還暦を迎えたとはとても信じられない若々しさ。そして、徹底したプラス志向にささえられた言葉の数々。思わず「北原の兄貴、ついていきますぜ!」と告白してしまいたくなるような、そんな人物だったのである。
記念すべき第一回「スピーカーズ.jp インタビュー」は、そんな北原さんに「夢」をテーマに語っていただいた。
(text:乗松薫、photo:湯山繁)

北原 とんでもない。僕は兄と一緒に実家のスポーツ店で働いていたんだけど、コレクターとして独立するときに財産を全部放棄したんです。だから、それこそ稼いだお金を全部つぎ込んでおもちゃを集めてきた。横浜にブリキのおもちゃ博物館をオープンしたときも、貯金はゼロ。銀行も全く相手にしてくれないから開業資金は保険会社から借りたんですよ。1500万円。それも、すぐに底をついちゃうし(笑)。お金も人脈もノウハウもないところからのスタートだったんです。
北原 これは講演会でよくお話ししてることなんですけど、お金や人脈がなくても、僕は昔から夢というものは必ずかなうものだと思っていたし、今もそう思っています。そのためには自分が楽しいと思うこと、ときめくことを、あきらめずに続けていく。僕はお金で苦労したときも、コレクターとして自分は成功するんだって信じて疑いませんでした。
北原 そうですね。というのも僕には「やればできる」っていう成功体験があるんです。僕は勉強が大嫌いで小学校のときはオール1、中学では義務教育なのに退学になっています。だから気持ち的に荒んでいてね、高校に入るまでは喧嘩ばっかり。ずっと落ちこぼれですよ。それが高校1年の担任の先生に救われたんです。テストでたまたま60点とれたことがあって、その時に先生が「やればできるじゃないか」と誉めてくれた。それから必死に勉強するようになってね、高校3年生のときには学年トップですよ。卒業式では総代を務めて、大学にも進学できた。その体験が、あきらめずに続けていけばきっと夢はかなうっていうプラス志向の源になっているんです。
いいこと聞きますね(笑)。まず、夢は一人では絶対に実現できないということ。ひとりでできるのは寝て見る夢だけです。こうしたい、あれが欲しい、こうなりたいと思ったら、熱く、情熱的に、出来るだけ多くの人に自分の夢を語るんです。僕はそうすることで、数々の夢を現実のものにしてきたんです。
北原 そう。そして還暦を迎えた今年、吉永小百合さんに会うことができて、若い頃の夢が全てかなった。もちろん夢は実現するって自分の思いが強かったこともあるんだけど、僕はその時々に色々な人に助けられてきた。それは、社員だったり、お客さまだったり、仲間だったり、妻だったりするわけだけど、そういう人たちの支えがなかったら夢はかなわなかったと思っていますし、感謝もしています。それから、僕にはツキもありました。
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