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「知る」と「出来る」の違いとは?
「すぐやる人の思考法」が唯一最強のわけ
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「知識ではなく、行動と結果がついてくる『思考回路』を作る」〜世界初の本格的カラーレーザープリンタを成功させ、4,000人以上を覚醒したメソッドとは〜
ビジネスの現場では、知っているだけではなく、「出来る」にしないと成果は出せません。
仕事と、勉強は違う。「知る」と「出来る」は違うのです。
ご相談者さまの会社に伺い、お話をじっくり聞くと、よく耳にする言葉があります。
「いろいろと試して、頑張っているのになぜかうまくいかない」
「頑張りたいけれど、どう頑張ればいいかわからず、手が止まってしまう」
私が伺う現場は、社内の専門家や経営層だけではなく、社外の有識者(コンサルタント)に相談しても成果を出せなかった企業や工場、プロジェクトが大半です。
それらを、私はすべて成功させてきました。その一端をご紹介します。
これは、私が特別に優れているからではありません。
どの企業様も優秀で、熱心に勉強し、多くの知識をお持ちです。
一番のポイントは、「知っている」と「出来る」の大きな違いを理解することです。
成果を出す秘訣は「知っているかどうか」ではなく、単純に成果の出し方をマスターしているかどうかだけです。それを解説します。
だから、まず最初に、「スイッチの切り替え」をしていきます。

「知っている」と「出来る」は、違います。
勉強のゴールは、「知る」ことでした。
知識を頭に入れ、試験の問いに対して答えを書くか口にすれば、「〇」がもらえたのです。
しかし、実際のビジネスの現場では、「知っていること」はゴールではありません。
あなたの職場にも、こんな人はいませんか?
会議である提案が出たときに、
「それ知っているよ。意外とコストがかかるんだよね」
「昔は通用したかもしれないけれど、今は環境が変わっているから無理じゃない?」
知っていることをアピールする人です。結局、何も進まず時間だけが過ぎていく。
多くの人は、「知る」→「わかる」→「やる」→「出来る」の順で成果が出ると思っていますが、違います。「知った」だけの先に成果はありません。
うまくいかない現場の多くは、
「知っている(つもり)」→「わかっている(つもり)」→「やっている(つもり)」→「出来ている(つもり)」と、頭の中だけで「つもり」を繋げているに過ぎないのです。
さらに人は、防衛本能から無意識に「やらない」を選びます。
仕事を依頼された瞬間に、ゼロ秒で「今は無理。手一杯で絶対無理」と断る理由を探してしまう。「やらない」が先にあって、その次にそれを補う理由をつけているだけです。
求められている成果と課題を同列で考えている限り、行動はできず、成果も出せません。
どんな時でも何らかの課題は、存在しているからです。
勉強には唯一の「正答」があり、問いもその正答に向けて作られています。
その思考のまま仕事に向き合うと、「その通りにやれば必ず成果が出る正答」をマニュアルや前例に求めてしまいます。
しかし、ビジネスに絶対の正答は存在せず、あるのは状況に応じた「最適解」だけです。
案件ごとに状況や人間関係が全く異なるからです。
愛想良くて、毎月買ってくださる取引先様でも、体調や家庭の事情で機嫌が悪ければ、いつもと同じアプローチでも断られることがあります。
仕事とは、「正答」を当てにいくのではなく、「失敗する原因」を排除していく作業です。
野村監督の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」の通り、うまくいく方法はやってみないとわかりませんが、失敗する原因は初めての仕事でもわかります。
失敗した現場でよく聞く「想定外」のほとんどは、単に「想定していなかっただけ」です。その要因を記録し、次に活かすだけでも成功確率は劇的に上がります。
知識による正答を覚えるのではなく、行動した結果から「最適解」を見つけ出すことこそが、仕事の正しい進め方です。
成果を出す方程式がある
成果を出すためには、次の式を満たす必要があります。
成果={(目的×目標)×ストーリー×スキル}×行動
ストーリー:やることだけの繋がりではなくて失敗要因や課題を考慮した、個々の行動が成果につながる原理・筋道
スキル:そのストーリーを実行できる能力
スキルや行動が伴っていても成果が出ない現場は、「目的」と「目標」が間違っています。
また、要素が揃っていてもストーリーに抜け漏れがあれば頓挫します。
式全体に行動が掛け算されている通り、行動して初めてストーリーの不備や想定外が見えてきます。見えたら修正すればいいのです。
スキルが足りなければ、行動を通じて身につけるか、周囲の力を借りれば済みます。
だからこそ、最大のポイントが、「行動」なのです。
最初から100点満点を目指す必要はありません。
「1%の複利」のように完成度を高めていけば、1年後には見違える成果を出せるようになります。

間違ったPDCAに気をつけろ!
昨今「PDCAは古い」とOODAやPDRなどが提唱されていますが、本質を見誤ってはいけません。
PDCAが機能しない最大の原因は、「P」を大がかりな「Plan(計画)」と直訳し、机上で時間を浪費してしまうことにあります。
製造現場の改善を見ればわかる通り、課題に対して「作業者が変わったからか?」「朝だけか?」と仮説を立てるためにすでにある情報の収集と分析(行動)があり、原因を確定(行動)し、対策の効果を確認するための検証(行動)があります。
だから、正確な成功フローは、情報から入る、「R-PDCA」です。
そして、ポイントは、全てにかかる「行動」です。
「かもしれない」の仮説からすぐに行動していくのです。
「OKレシピ」と「異常検知」
仕事で、成果を出し続ける秘訣は、その通りにやれば成果を出せる「OKレシピ」と、その通りとの違いを感じ取れる「異常検知」です。
自社の環境で成果につながる手順(OKレシピ)を一度確立できれば、わずかな差異(異常)に気づいて即座に修正し完成度を上げていけます。
頭の中だけで何時間悩んでも何も生まれません。
仮説を持って行動する、すなわち「考動力」こそが不可欠なのです。
考えてから行動するのではなく、考えながら行動する。行動しながら考えるのです。
成果に必須の「行動」は、無意識脳が支配している。
みなさんは、毎日の仕事で、自分の意識が一つ一つの行動を決めていると思っていますか?
実は、一つ一つの行動には、脳の大部分を占める無意識の働きが関わっています。
日々の仕事において、私たちは意識だけで行動を選んでいるわけではありません。
歯磨きや自転車の運転と同じく、具体的な行動の大半は「無意識脳」が司っています。
しかし、無意識脳には防衛本能があるため、訓練されていなければ「やらない(現状維持)」を自動選択してしまいます。意識だけで「やらなければ」と焦っても動けないのはこのためです。
だからこそ、知識を詰め込むだけでなく、無意識脳のスイッチを入れ、活性化させる「すぐやる人の思考法」が必要になります。
「知る」から「出来る」へ
これまで400社以上、4,000人以上の方々の成果を支援し、国産初の自動両面複写機や世界初の本格的カラーレーザープリンタ開発を成功に導いてこられたのも、この成功原理と無意識脳のメカニズムを愚直に実践してきたからです。
「知る」→(わかる)→「やる」→(出来る)→「本当の理解」→再現性のある「出来る」
頭の中の「わかった」「出来る」は、すべて思い込みに過ぎません。
行動し、想定との差異を修正し、結果にたどり着いたときに初めて「腹落ち」し、成功へのスキルを身につけられるのです。
多くの方が望んでいる「自走できる人・組織」、「自分で考えられる人」は、この過程でできていくのです。
組織で成果を出せる本物のリーダー研修、スイッチを切り替える新人研修、ターンアラウンド経営実務、勝てるイノベーション開発、利益に直結する品質経営、目標の10倍達成のコストダウン、原価管理と管理会計の実務など、あらゆるビジネス課題の突破口を、拙著『行動と結果がついてくる「すぐやる人の思考法」』の体系をベースに、実例を交えてわかりやすくお伝えします。
机上の空論ではない、現場で結果を出すための「出来る」をぜひ体感してください。
30年以上前、脳科学が一般的に出てくる前に、プロジェクトを成功させる中で見つけ、
磨き上げてきたこのメソッドが、みなさんの成果につながるヒントになれば幸いです。

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『行動と結果がついてくる「すぐやる人の思考法」』(清幾波慶一著)

コニカ(現コニカミノルタ)およびキヤノンにて、世界初の本格的カラーレーザープリンタなどの大型開発プロジェクトを発案&指揮。独立後は株式会社TTRコンサルティング代表として、国内外企業の逆境打開・組織変革を指導。大手コンサルファームや元大手役員らが介入しても好転しなかった難案件を中心に引き受け、全案件で成果を創出。現在は企業研修や経営者コーチング、執筆・メディア発信まで幅広く展開している。
本コラムで紹介した「知る」と「出来る」の違いは、成果が伸び悩む現場を抱える経営層や管理職の方だけでなく、「頑張っているのに結果につながらない」と感じている若手社員の方にも、通じるものがある内容だと思います。
なぜ、知識が豊富な組織ほど動けなくなるのか。成果を出し続ける人は、いったい何が違うのか。
幹部・リーダー研修や新入社員研修、全社大会の基調講演、経営者団体の例会など、組織の実行力を高めたい場面におすすめです。
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