
ストレッチで仕事のパフォーマンスは上がるのか?
集中力のある人が持っている「心身を整える習慣」
日々の業務を安定してこなし、常に高い成果を出し続ける職員やビジネスパーソンには、いくつかの共通した特徴が見受けられます。限られた時間の中でも着実にタスクを進め、締切に追われることなく余裕を持って行動している。会議では要点を的確に押さえ、場の流れを整えながら簡潔にまとめる力がある。そして何より、どのような状況下でも感情に流されず、安定した姿勢と態度を保っている点が印象的です。
こうした人物を見ると「生まれつき優れた能力を持っている」と思いがちですが、実際には「集中力を維持するための身体的な習慣」が日常に根づいていることが多いのです。集中力は精神論だけでは成り立たず、心身が整った状態にあってこそ、真のパフォーマンスが発揮されるのです。
ストレッチがもたらした“思考のクリアさ”
私自身、かつては理想像とは程遠い状態でした。朝は頭が働かず、集中力が立ち上がるまでに時間がかかる。タスク管理も曖昧で、会議でも要点が整理できずに混乱を招く。午後になると肩こりや腰の重さで集中が切れ、気づけば自己嫌悪の連続——まさに「低パフォーマンスの連鎖」の中にいました。
改善を試みて時間術の本やアプリを試しましたが、続かずに挫折。そんなとき、思いがけず効果を実感したのが「ストレッチ」でした。整体院を運営する私が、業務の合間に肩を回し、背筋を伸ばし、呼吸を整えるストレッチを行ってみたところ、頭の中の霧が晴れるような感覚を覚えたのです。
1分間のストレッチを習慣化すると、集中力が明らかに回復し、「集中力は自分で整えるものだ」という意識が芽生えました。簡単な動作にも関わらず、心身のリセット効果は絶大。感情や判断の安定にもつながり、仕事の質が自然と高まっていくのを実感しました。
自分と周囲のコンディションを整える力
忙しい現代において、短時間で心身をリセットできる方法は、業務効率の向上に直結します。ストレッチは器具や広いスペースを必要とせず、場所を選ばずすぐに実践できる点も魅力です。身体を整えることで集中力や判断力が高まり、結果として仕事の質が向上します。
こうした小さな習慣を積み重ねることで、「自分のコンディションを自分で整える」という自己管理の力が養われ、心の安定や前向きな行動にもつながります。
さらにストレッチの効果は、自分自身にとどまりません。ぜひ、同僚や部下、上司、ご家族などにもこの習慣を伝えてみてください。職場や家庭にストレッチ文化が広がれば、相互理解や連携も深まり、日々の生活そのものがより豊かになっていくでしょう。
ストレッチは個人の集中力を高めるだけでなく、周囲との関係性を円滑にし、人生全体を豊かにする力を秘めた習慣です。
そんな素晴らしい習慣を、ぜひ今日から取り入れてみてください。

国家資格「柔道整復師」として整骨院を18年経営し、これまでに施術してきた患者は3万人以上。その中には、映画俳優、女優、プロ野球選手、格闘家といった第一線で活躍するプロフェッショナルも名を連ねます。また、介護・福祉の現場にも活動の幅を広げて7年。現場感覚を持った“伝わる健康”をテーマに、専門知識をわかりやすく伝えることに定評がある。
合わせて読みたい記事