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中小企業だからこそ実現できる
“離職しない会社”のつくり方
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はじめに:なぜ離職は止まらないのか
「面接では良い人材が来たのに」「入社後3カ月で辞めてしまう」「定着しない理由が見えない……」
こうした声を、私は年間70本を超える講演の現場で、毎回のように耳にします。
統計上は「入社3年以内に3割離職」と言われますが、これはあくまで大企業も含めた全国平均。中小企業・零細企業に限れば離職率は4割〜5割まで跳ね上がります。
東京で唯一人口が増え、インバウンド需要でフル稼働の「都営バス」ですら、ドライバー不足を理由に毎年300本の減便を迫られているのが現状です。
需要があっても“人がいない”ために、経営そのものが成立しない──今はまさにそういう時代です。
では、どうすれば人は辞めずに働き続けてくれるのか。
どうすれば「この会社で働きたい」「この会社に貢献したい」と思ってもらえるのか。
私は元・大手人材紹介会社の研修部長として、数千名規模の転職者の“早期離職”に直面してきました。
そこで痛感したのは、離職の要因は、給与や福利厚生の“条件”ではなく、働く人の“感情”にある。という事実です。
中小企業にこそ、変革の余地があります。

中小企業は「不利」ではない
「賃金も休みも大企業のように増やせない」
「社宅も福利厚生も整えられない」
そう思う経営者は多いでしょう。
しかし私は、全国の企業で講演・コンサルを行いながら、
中小企業こそ、最も離職率を下げやすい組織だと確信しています。
理由は3つあります。
① 社長と社員の距離が近い
小さな組織だからこそ、想いが伝わりやすい。
「社長の言葉」が社員の心に届く会社は、離職率が低い傾向があります。
② 意思決定が速い
経営者が「やる」と思えば即実行され、かつ現場に浸透させられます
“良いと思ったら明日から変えられる”。これは巨大な武器です。
③ 若手が「活躍実感」を得やすい
人数が少ないからこそ、仕事の手応え・貢献実感がダイレクトに得られる。
人が辞めない理由の本質はまさにここにあります。

防止策の一つ、パーパス(社会的存在意義)提示は「費用ゼロ」の離職防止策
働く人が会社に残り続ける最も大きな理由──
それは“この会社で働く意味”が腑に落ちているかどうかです。
Wantedly社の調査では、新卒学生が就職先を選ぶ基準の1位が「会社への共感」となりました。
給与や休暇制度よりも、“共感できる理念” が今の若年層の最重要項目です。
たとえば、
・星野リゾートの「日本の観光をやばくする」
・RIZAPの「“ヒトは変われる”を支援する」
どちらも短く、強く、ワクワクします。
これらは採用にも定着にも圧倒的に効く“企業の旗”です。
パーパス(社会的な存在意義)の提示の最大の利点は──
・0円で作れる
・中小企業こそ浸透しやすい
・社長でなくても、社員参加型で作れる
・若手のマインドが上がる
という点です。
私は講演で、パーパス策定ワークを取り入れた企業で、
・離職率44%→9.1%
・若手の主体的な発言量が4倍
・採用応募数が3.3倍
といった変化が起きた事例を紹介しています。
理念は、費用をかけずに組織に最も大きく効く“投資ゼロの経営資源”なのです。

人材定着・離職防止のための「SPEC法」
私の講演で最も評価をいただくのが、独自に体系化した 「SPEC法」 です。先にご紹介した「パーパスの提示」は、この「P」にあたります。
・S:Safety──心理的安全性の設計
・P:Purpose──パーパスによる共感形成
・E:Experience──経験共有の仕組みづくり
・C:Communication──透明性のある対話
この4つの視点を、企業で“実行可能な形”に落とし込んでいます。
大企業向けの抽象的な理論ではなく、
「明日から現場で使える、実行性の高い施策」 で構成しているため、参加者の満足度が非常に高いのが特徴です。
講演では、それぞれを
・実例
・他社の成功事例
・若手の本音データ
・具体的なやり方
・組織に浸透させるステップ
とともに詳しく紹介します。
「すぐに会社で実践したい」
「帰社後、社長に共有した」
「部下との面談の質が変わった」
といった声を数多くいただいています。

講演は“聞くだけ”で終わらせない
私の講演スタイルは、「聴講型」ではありません。
ワーク・発問・双方向コミュニケーションを多く取り入れ、
“経営者が、社員が、自分の会社の問題に気づく講演”になるよう設計しています。
気づきがなければ、行動は変わりません。
行動が変わらなければ、離職は止まりません。
だからこそ私は、気づき→共感→行動変容 の流れを意図して作り込んでいます。
メディアが注目する「離職防止の専門家」として
・AERA
・プレジデント
・ダイヤモンド
・東洋経済オンライン
といった主要経済メディアから執筆のオファーをいただき記事を書いております。
さらに、KADOKAWA新人ビジネス作家オーディションで全国5名に選ばれ、令和7年10月には東洋経済新報社より商業出版として書籍を上梓し、Amazonランキングでも上位にランクインしています。なおかつ、地上波TV番組のコメンテーターとしても頻繁に招かれております。
離職防止は“採用強化”よりも速く・安く効く経営策
採用単価は年々高騰しています。
- 中途採用1名あたり187万円(エン・ジャパン調査)
- 広告費は右肩上がり
- 応募は減少傾向
そんな世の潮流において、最も投資対効果が高い人材戦略こそが──
離職防止・人材定着です。
辞めない組織を作ることは、
採用を強化するより何倍も経営メリットがあります。
さらに、活き活きとした職場づくりは、口コミサイト隆盛の時代だからこそ、企業の評判を高め、結果として採用にも良い影響を与えるのです。
講演のご案内
「人材定着・離職防止」「若手が辞めない組織づくり」「応募者が飛躍的に増える採用力向上」など、講演テーマはご要望に合わせてカスタマイズ可能です。
・経営者向け
・管理職研修
・人事戦略セミナー
・商工会議所様・法人会様での講演
・若手マネジメント研修
など、多様な場面でご活用いただいております。
ぜひ「離職が止まらない」「若手の定着に困っている」「採用がうまくいかない」と感じておられましたら、お気軽にお声がけください。
※参考記事:「経済誌記事(プレジデント、ダイヤモンド、AERA、東洋経済オンライン、bizSPA等)」

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