
グルテンフリーが叶える
健康と仕事効率を両立する新習慣
はじめに
効率よく仕事をこなし、いつも軽やかに動いている人は、一体どんな生活をしているのだろう?
―疲れ知らずな体を手に入れることができたら、…
―頭が冴え渡り、アイデアがたくさん出せたら…
このように考える人が、最近増えてきました。
私はこれまで、小麦・卵・乳製品・砂糖・油を使わないパンやお菓子をお伝えしてきました。受講生の多くは、アレルギーや健康不安をきっかけに学び始めますが、その後「仕事の集中力が続くようになった」「午後の眠気がなくなった」「食後の不調(胃もたれなど)がなくなり、夕方まで体力が続くようになった」という声が多く寄せられます。
一見「食と仕事の効率」は別物に思えるかもしれません。しかし、日々の食事は体調や集中力に直結し、仕事の質や、こなす量に大きな影響を与えています。
グルテンフリーとは?
グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦などに含まれるたんぱく質の一種で、パンやパスタのもちもち感を生み出す成分です。
しかし一部の人にとって、グルテンは消化されにくく、腸内環境や免疫機能に影響を及ぼすことがあります。近年は、重いアレルギーだけでなく、「グルテン不耐症」と呼ばれる不調も注目されています。
代表的な症状には、
・倦怠感や集中力の低下
・イライラや気分の落ち込み
などがあり、このような症状が出ることで、日常生活だけでなく、仕事のパフォーマンスにも影響します。
グルテンフリーが仕事の効率を高める理由
私が出会った受講生の中には、午後になると「頭がぼんやりして仕事がはかどらない」という悩みを抱えていた方がいました。その方は昼食のパンや麺を米粉やそば粉などのグルテンフリー食品に置き換えたところ、午後の集中力が格段に上がったそうです。
これは、グルテンフリーの食事が以下の点でプラスに働くためです。
①血糖値の安定化
小麦製品は血糖値の急上昇・急降下を招きやすく、眠気やだるさの原因になります。グルテンフリー食材は、血糖値変動が比較的緩やかで、集中力が持続しやすいのです。
②腸内環境の改善
グルテンは一部の人に腸の炎症反応を引き起こすことがあり、栄養吸収を妨げる可能性があります。腸が元気になると、脳の働きや感情の安定にもつながります。
③炎症の軽減
慢性的な炎症は疲労感やモチベーション低下の一因です。グルテンを控えることで炎症反応が落ち着き、体調が整いやすくなります。
このような変化は、単に「健康になる」だけでなく、日々の仕事の質・スピード・集中度を底上げする効果として実感されやすいのです。
グルテンフリーを取り入れるメリット
グルテンフリーの知識や実践する方法を学ぶことで、次のようなメリットがあります。
①健康意識が高まり、体調不良や病気になることが減ることで、通院・入院などの回数が減る。(=医療費が削減できる)
②昼食後の生産性低下(午後の眠気や集中力低下)が改善される
③何を選ぶのが最適か?を自分の目で見極められるようになり、食生活の質が上がる
「完全なグルテンフリー」を目指さなくても、週に数回取り入れるだけでも効果が見られるケースは多く、無理なく継続することが、体質改善のコツです。
グルテンフリーは一部の健康志向の人だけの話ではありません。
体調不良を避けたり、集中力を持続させるなど、パフォーマンスが上がる可能性を秘めています。
ぜひ、小さなことからでもいいので、グルテンフリー生活を始めてみてください。
皆さまの体と心に、少しでも良い変化があれば嬉しく思います。

静岡県静岡市(旧 清水市)出身。日本語教師として各国で仕事をしながら、趣味のパン作りを続けていたが、自身の緊急手術と入院により、食を見直した結果「パンは体に悪い」と思い知らされる。
大好きなパンが「体にいいもの」にならないかと、自宅で米粉を水に塗れて実験を開始。この技術を広めるため、レシピ提供や米粉をはじめとしたグルテンフリーの知識をわかりやすく伝えるセミナーを開催し、健康でいながらパンを楽しめる環境を提案している。
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