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「伝えたつもり」「わかったつもり」が生む、すれ違いの正体とは

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「伝え方」と「聞き方」の〝クセ〟を知る

  

 

 

 

 

 

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「伝えたつもり」さんと、「わかったつもり」くん

ちゃんと伝えたつもりなのに。
言われた通りにやったつもりなのに。

なぜか、コミュニケーションエラーが生まれてしまう。

そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

 

例えば家庭では夫婦間であっても、日常の些細なことでさえ、お互いにイラッとするもの。
それが職場で業務上のやり取りとなれば、責任の所在も絡み、小さなコミュニケーションエラーをきっかけに、人間関係が壊れてしまうことも、決して珍しくありません。

 

その背景にあるのが、
「伝えたつもり」と「わかったつもり」です。

 

実は、「伝え方」にも「聞き方」にも、明確なタイプがあります。

伝え方の〝クセ〟と、聞き方の〝クセ〟。

 

この2つを理解することで、今あなたが抱えているコミュニケーションの悩みは、思っているよりも、ずっとシンプルにほどけていくかもしれません。

 

 

 

 

木村恵美講演風景画像

 

 

 

伝え方には〝クセ〟がある

伝える側は、情報を持っている側です。
だからこそ、情報を共有し、相手に理解してもらうためには、「伝える責任」が伴います。

 

ところが、コミュニケーション・エラーが起きたとき、私たちはつい「ちゃんと伝えたのに」と思ってしまいがちです。
「言ったのだから、伝わったはず」と、無意識のうちに考えてしまうのです。

しかし、相手が正しく理解していなければ、それは「ちゃんと伝えられた」とは言えません。

 

伝える側には、「伝え方のクセ」があります。

この「伝え方のクセ」を自覚しておくだけで、情報を伝えるときに、自分の思い込みや偏りを少し抑えた伝え方ができるようになります。
結果として、伝達のズレやすれ違いを減らすことにもつながっていくのです。

 

コラム画像4

 

 

伝え方のクセ:4タイプ

情報大容量タイプ

関連情報は、あればあるほど全体像をイメージしやすいと感じるタイプ。
自分が知っている情報は、できるだけすべて共有したいという思いが強く、結果として情報量が多くなりがちです。
丁寧さのつもりが、相手には「情報過多」に感じられることも。

 

ポイ投げタイプ

細かく言葉にするのは少し面倒。
大まかに伝えても、意図を汲み取ってもらえるはずだと思いやすいタイプです。
そのため説明が足りなくなりがちで、「察してくれる人」との相性を重視しやすい傾向があります。

 

受け身タイプ

自分から情報を共有するのは、あまり得意ではありません。
必要なことは聞かれれば答えますが、基本は「聞かれたことだけ」に応じるスタイル。
その結果、「知っていたなら言ってほしかった」と言われやすいタイプです。

 

小出しタイプ

情報は簡単には出しません。
どの情報を、どのタイミングで、どの程度伝えるかを、相手の態度やその後の展開など、状況を考えながら判断します。
信頼関係ができるまでには時間がかかり、その分、情報を引き出す側に少し労力が必要になることもあります。

 

 

 

 

 

聞き方にも〝クセ〟がある

情報の伝え方に〝クセ〟があるように、情報の聞き方にも、それぞれの〝クセ〟があります。

同じ伝達を受け取っても、伝え手の意図通りに受け取れる人もいれば、うまく受け取れない人もいます。

 

それは、人によって得意な伝えられ方と、不得意な伝えられ方が異なるからです。

相手のその違いを、「聞き方のクセ」として捉えることができれば、伝達時に起きやすいコミュニケーション・エラーは、少しずつ減らしていくことができます。

 

 

コラム画像2

 

 

 

聞き方のクセ:4タイプ

ニーズ寄り添型


行動だけでなく、
その背景や伝え手の意図、
「もしこうなったら…」という展開の可能性まで含めて理解したいタイプ。
希望や前提条件があれば、それもすべて共有してもらえると安心します。

 

自己裁量型


外せないポイントだけを教えてほしいタイプ。
細かすぎる指示が続くと、考えすぎてしまい、かえって身動きが取れなくなることがあります。
任されている感覚があるほど、力を発揮しやすい傾向があります。

 

ミッション遂行型


行動内容と期限を、端的に伝えてもらえると動きやすいタイプ。
情報量が多すぎると、余計な連想が生まれ、かえって間違いやすくなります。
シンプルで明確な指示を好みます。

 

把握&納得型


必要な情報を伝えたうえで、
「本人が納得しているかどうか」を大切にするタイプ。
一方的に伝えるのではなく、理解や納得を確認しながら進めることで、安心して行動できます。

 

 

人類は「言った、言わない」で揉め続けている

きっと、人類が言語を使い始めた頃から、私たちは「言った、言わない」で揉め続けてきたのかもしれません。

 

近年では、録音技術やAIの進化によって、自分や相手の発言を記録することができるようになり、「言った、言わない」の裏付けを取ること自体は、決して難しいことではなくなってきました。

しかし、どちらの発言内容が記録されていたとしても、言った側の真意や、聞いた側がどこまで理解していたのかまでは、記録できません。

 

そもそも人間関係は、正しさや正当性だけで築かれるものではありません。

人と人の間にある、気持ちや意図、共に目指すもの、お互いへの尊敬や気遣いといった、目に見えないもの。
そして、互いに歩み寄ろうとする姿勢によって、形づくられていくものだと思います。

 

作業ベースの領域では、科学技術に頼れる範囲が日に日に広がっている今だからこそ、一人ひとりのコミュニケーション力が、より問われる時代になりました。

同時にそれは、コミュニケーションに目を向けられる余裕が生まれた時代とも言えるのかもしれません。

 

今こそ、「伝え方」や「聞き方」の〝クセ〟を理解し、それぞれの違いを活かしながら、より上質なコミュニケーションを目指してみませんか。

 

 

コラム画像3

 

 

 

 

『ハプロと夫婦』

ハプロと夫婦 ふたりのツボはなぜ違う?
著者:木村恵美
(講談社・2020/11/4)

 

 

木村恵美(きむらえみ)
木村恵美(きむらえみ)
一般社団法人DNAマトリクスリサーチ代表

自分のルーツを知りたいことがきっかけでDNAを調べた結果、自身のDNAタイプが日本人に一番多いタイプであることを知る。周囲の支援もあり、「DNAと特性」についての研究を開始。2019年、一般社団法人DNAマトリクスリサーチを設立。現在は、ハプログループ(DNAタイプ)による特性診断『DNAマトリクス®コード』を提供している。

 

 

 

 

本コラムで紹介した「伝え方」と「聞き方」の〝クセ〟は、職場における伝達ミスや人間関係のすれ違いを整理したり、コミュニケーションの質を高める効果を期待できます。チーム内の認識のズレを減らしたり、社内のすれ違いや信頼関係を土台から整えたいとお考えの方は、Speakers.jpまでお気軽にご相談ください。

 

 

 

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