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NO.032 伊庭和高氏- ぬいぐるみ・心理学 ー

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「ぬいぐるみがメンタルを向上させる!?」
メンタル不調を未然に予防する新対策

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

今回はメンタルヘルスとぬいぐるみの関係を取り上げます。

 

「ぬいぐるみとメンタルヘルス?」

 

「仕事にぬいぐるみ?」

 

このように思われたかもしれませんが、実は両者には強い結びつきがあります。そしてぬいぐるみを効果的に仕事で活用すると、社員のメンタル不調を予防できるだけでなく、仕事のパフォーマンス向上につながることもあるのです。

 

 

私自身はこれまで書籍の出版やメディア出演を通して、ぬいぐるみの持つ心理的効果をお伝えしてきました。これまで7,000名以上のお客様と関わる中で、自分で自分のメンタルを立て直せるようにサポートしてきました。

 

ぬいぐるみが好きかどうかは一切関係なく、ぬいぐるみを活用することでセルフケアができるのです。

 

 

ぬいぐるみがメンタル向上につながる理由

column4そもそも心理学的に、ぬいぐるみは私たちに無条件の安心感を与えてくれる存在だと言われています。赤ちゃんは1歳前後になると、ハイハイやよちよち歩きを通して、自分の意志で少しずつお母さんのそばを離れ外の世界を探索しはじめます。

 

でも、それは同時に不安も伴う行為です。そんなとき、赤ちゃんが手放さずに持ち歩くようになるのが、ぬいぐるみや毛布、ブランケットなどです。これらはお母さんの様な安心感をもたらし、不安をやわらげる役割を果たします。

 

これは幼い子供だけでなく大人も同様の効果があります。最近はぬいぐるみと触れることで、オキシトシンというホルモンが脳内で分泌されることもわかってきました。別名幸せホルモンと呼ばれ、癒しやリラックス効果をもたらすとされています。これもメンタル不調から回復するうえで役立つのです。

 

「いやでも大人がぬいぐるみを持っているのは恥ずかしい…」と思われる方もいるでしょうが、実は歴史を振り返るとぬいぐるみは大人の男性が使うものでした。ぬいぐるみは古代エジプトの頃から存在しており、当時はおもちゃとしてではなく、宗教儀式や呪いをかける目的で使われていました。ぬいぐるみは神聖なものだと考えられていたので、子供は触れることができず、神事を司る男性が扱うものとされていました。

 

 

ぬいぐるみでメンタル不調を予防する方法

ぬいぐるみの活用法は、拙著『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』でも具体的に解説していますが、その中でも仕事に活かせる関わり方をいくつか紹介したいと思います。

 

たとえばある管理職のお客様は、デスクにぬいぐるみを置いて癒しの時間を作り始めました。デスクに置くことで仕事の折にぬいぐるみを見ることができますし、自然と心に余裕も生まれます。またぬいぐるみをきっかけに、部下との会話が増えた、という変化もありました。ぬいぐるみには「その場の空気をやわらかくする力」があるので、コミュニケーションのきっかけにもなるのです。

 

またある若手社員のお客様は、小さなぬいぐるみのストラップをカバンに忍ばせて、移動中や休憩中にそっと握っていました。ぬいぐるみに触れることでリラックス効果もありますし、仕事のプレッシャーや精神的なストレスも一時的にやわらげることができるのです。また会議の前など緊張しやすい場面でもぬいぐるみを見つめることで、心を落ち着かせていました。

 

column3

 

私はよく「心の便秘」という言葉を使いますが、メンタル不調も便秘になるまでため込めば、どこかで限界を迎えてしまいます。その結果、仕事へ行くのが憂うつになったり、休職や離職につながることもあります。「上司への相談なく突然仕事を休む社員が増えてきた」という相談も定期的に寄せられます。どれだけ周囲がメンタル不調の社員を気にかけたても、本人が心を開いて本音を話さなければ本末転倒です。だからこそ私は、自力でメンタルを立て直す力を身につける必要があると考えており、そのために役立つのがぬいぐるみなのです。

 

ちなみに私はぬいぐるみを広く定義しています。フィギュア・人形・クッション・ブランケット・パペット・ストラップ・キーホルダー・抱き枕などもぬいぐるみの1つと考えているので、自分に合ったものを使うことをオススメしています。

 

 

 

好きなものがメンタルを向上させる

ここまでぬいぐるみとメンタルヘルスについて取り上げましたが、メンタル向上に役立つのはぬいぐるみだけでありません。自分の好きなものに触れることで、メンタルが前向きになるのです。たとえばアニメや漫画が好きなら、それらがメンタルを整えることにもつながります。近年流行している「推し活」も、楽しみや癒しを与えてくれるならばメンタルヘルスに良い影響をもたらすと考えて良いでしょう。あるいは体を動かすのが好きならば、運動することもメンタルヘルスに好影響をもたらします。

 

仕事は人生の多くの時間を占めているので、ぬいぐるみを使ったり、自分の好きなものをうまく取り入れながら、メンタル不調を未然に防ぐことができれば理想的です。ぜひ本日の内容を活かして、ぬいぐるみや好きなもので自分のメンタルを向上させていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大人だって、ぬいぐるみに癒やされたい!
著者:伊庭和高
(PHP研究所 ・2024/9/25)

 

 

伊庭和高(いばかずたか)
伊庭和高(いばかずたか)
心理コミュニケーションアドバイザー

1989年生まれ。株式会社マイルートプラス代表取締役。早稲田大学教育学部卒、早稲田大学大学院教育学研究科修了。これまで7,000名以上の相談者に、心のモヤモヤを晴らし、悩みを解決するためのアドバイスを実践。ブログ等の発信メディアは月間15万以上のアクセスがあり、さまざまな企業・団体のメンタルヘルスやカスハラ対策の研修や講演やセミナーを行なっている。

 

 

 

 

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