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NO.026 中川広佳氏- コミュニケーション・傾聴 ー

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相手の本音を引き出す!傾聴のプロが教える3つの秘訣

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

 

親子関係、部下と上司の関係、お客様と店員の関係など、世の中にはさまざまな人間関係が存在します。私たちが抱えるストレスの大半はこの人間関係に起因していると言っても過言ではありません。

 

人間関係の間には「コミュニケーション」が存在します。つまり人間関係の問題はコミュニケーションの問題と言えます。
このコミュニケーションに行き違いが起こるときに私たちは強いストレスを抱えることになります。
そしてこのコミュニケーションの行き違いには、必ずと言っていいほど「傾聴の課題」があると言えます。

 

 

傾聴とは「相手の話を受容、共感しながら聴く姿勢」を指します。相手が何を考え、何に困っているのか、何に不安を感じているのかを「聴く」ことがコミュニケーションのスタートとなります。

長年にわたってカウンセラーとして多くの人と関わり合ってきた経験から、今日は傾聴の「3つの力」についてお伝えします。

 

「受容力」「共感力」そして「率直力」が3つの力となります。

 

 

 

 

 

 

相手の思いをあるがままに受けとめる「受容力」

 

受容とは「相手の言いたいこと、伝えたいことを丸ごと受けとめること」です。
ポイントは「丸ごと」のところです。

 

私たちは、相手の話を受けとめているようでいて、実はすぐに反論してしまっていることがあります。
「それはわかります、ですが…」とすぐに反応してしまい、批判を口にしてしまっているのです。

 

反論したい気持ちがあるかもしれませんが、まずは「受けとめる」ことが重要となります。
キャッチボールで言えば、すぐに投げ返そうとするのではなく、どんな球でも必ず受けとめるイメージです。

 

「そのようにお考えなのですね」と受けとめることが傾聴の第一歩となります。
ここでよくある誤解についてもお話ししておきます。相手の話や思いを受けとめるというと「相手の言いなりになれということか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

 

言いなりとは「相手に言われたことをただ従うこと」です。
「学校に行きたくない」と言われたら「じゃあ行かなくていいよ」、「値段を下げて」と言われたら「はいわかりました」と言われるがままに対応することです。

 

受容は言いなりとは違います。学校に行きたくない、と言われたら「行きたくない、と思っているんだね」、「値段を下げて」と言われたら「値段がポイントになられている、ということですね」と受けとめるのです。受けとめた上で、こちらの意見を伝えることが受容です。(意見の伝え方については3つ目の力「率直力」でお話しします)

 

 

 

 

 

相手の心に示す「共感力」

 

共感とは「相手が感じていることを、あたかも自分も感じているように感じること」です。
まったく同じように感じるのは、無理です。そのため「あたかも」という点がポイントになります。

 

どうして共感が必要でしょうか?

 

共感があることで「この人は自分のことをわかってくれている」と話し手が感じることができ、それが安心感・信頼感につながるからです。

 

コミュニケーションの根底には「安心感・信頼感」が必要です。
受容力で受けとめてもらい、かつ共感してもらうことで、より円滑な対話が進むようになります。

 

では共感のコツはなんでしょうか?

 

それは「感情の言葉を伝え返す」ことにあります。
辛い、悲しい、苦しい、腹が立つという感情を表す言葉を「辛いんですね」「悲しいですよね」と伝え返します。

 

私たちが人に話を聴いてもらいたいと思うときはどんなときでしょうか。
それは「心が動いたとき」です。
不安や悲しみ、怒り、そして喜びを感じたときに、誰かに話を聴いてもらいたいと思います。

 

だからこそこの感情の言葉をちゃんと汲み取ってもらえると、安心できるのです。
難しく考える必要はありません。「悲しい」という言葉が出てきたら「悲しんですよね」と伝え返せばいいのです。
それだけでも共感は伝わるようになります。

 

注意点としては、感情の言葉は、そう何度も口に出されるものではないということです。
カウンセリングをしていても、1時間の中に一回あるかどうかというところです。
そのため相手の話により集中し、聴くということは大前提となることは覚えておいてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の思いを伝える「率直力」

 

そして最後に登場するのが率直力です。

率直力とは「自分の思いをありのままに伝える力」を指します。
遠慮して本音を話さないでいると、自分ばかりが我慢することにつながります。
言い方には配慮する必要はありますが、自分の思いは素直に伝えることが重要です。

 

このときに大事なのは「自分を主語にした言い方をすること」です。
英語で「アイメッセージ」と言います。アイは「私」を表す「I」です。

 

世間の一般論ではなく、そして誰かの言葉ではなく、自分の言葉で話すことが大切です。
自分の言葉で話すことで「この人はちゃんと人と人とのコミュニケーションを大事にしてくれている」と相手は感じられるからです。

 

そして自分の意見を伝えたあとは必ず「私はこう思うのですが、いかがでしょうか?」と相手に確認を取るようにします。
そうすることで相手も自分の率直な思いを口にしやすくなります。

 

本当に意義のあるコミュニケーションとは、お互いが本音で率直に思いを伝え合い、受けとめ合うことです。

 

そのためにまず自分から受容し、共感し、そして率直に思いを伝えることを意識してみましょう。

 

家庭で、職場で、地域で、きっと役に立つ力になります。

 

より詳しい傾聴の秘訣については、ぜひ講演会でお話しさせてください。皆様とお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中川広佳(なかがわひろか)
中川広佳(なかがわひろか)
不登校・ひきこもりカウンセラー/公認心理師・産業カウンセラー

1982年兵庫県丹波市生まれ。公認心理師・産業カウンセラー。
自身も中学時代に不登校を経験する。関西学院大学卒業後人材系ベンチャー企業に就職。新卒採用やマーケティングに従事する。2011年に、あるひきこもりの青年と出会ったことをきっかけに、不登校やひきこもり専門の心の相談室OFFICE NAKAGAWAを開設。

 

 

 

 

 

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