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世界の自動車業界やモビリティ分野の動向に精通し自動車業界アドバイザリーとして活躍している前田謙一郎さん。
自動車やテクノロジーの話題は難解になりがちですが、前田さんは自身の経験や具体的な事例を交えながら丁寧に解説され、自然と理解が深まっていくように感じられました。
そんな前田謙一郎さんの講演会に同行して参りましたので、その内容をレポートいたします。

| 講演タイトル:『世界自動車市場の動向と自動車運転の到来』 講 師:前田謙一郎(自動車業界アドバイザリー&マーケティングコンサルタント) 聴 講 者 業 種:自動車関連 聴 講 者 属 性:役員・社員の皆様 |


「はたしてEVは、本当に伸びていくのだろうか。」
前田謙一郎さんの講演は、そうした疑問を考えるうえで、ひとつの道筋を示してくれるものだったように思います。世界の自動車業界は今、電動化・デジタル化・地政学リスクなどが複雑にからみあい、大きな転換点を迎えています。前田さんは、その全体像を“現場で見てきた実感”を交えながら、非常にわかりやすくひも解いていきました。
講演前半では、世界の新車販売台数やEV比率といったデータを押さえつつ「日本の報道だけを見ていると、EVは失速しているように見えるが、世界全体では確実に成長している」と指摘。中国・欧米市場の動きを例に挙げながら、地域ごとの温度差や規制の変化を丁寧に解説されていました。
「なぜそうなっているのか」「企業はどう判断しているのか」という背景まで深堀されているため、参加者も自然と引き込まれ、非常に説得力のある内容だと感じました。
講演の中で特に印象的だったのは、前田さんご自身のキャリアに基づくエピソードです。Tesla、Porscheという、思想も文化も大きく異なる企業の内側を実体験として語れる講師は、そう多くありません。
たとえばテスラ時代の話では、「イーロン・マスクが深夜にソフトウェア更新を決めると、そこから世界中で仕事が一斉に動き出す」というカルチャーを紹介。24時間オンが前提のスピード感と、それを支える“共感力”が、成長の源泉になっていると語られました。
一方、ポルシェでは、クラフトマンシップやブランドの歴史を重んじる文化の中で、EV「タイカン」の立ち上げに携わった経験を紹介。意思決定のプロセスやスピード感の違いを具体的に比較され、「この差が、今後の競争力にどう影響するのか」という問いを投げかけます。これは「企業文化と変革」の話として、業界問わず通じる話ではないでしょうか。
講演後半のテーマは、自動運転とモビリティの未来です。
前田さんは、「2026年以降、完全自動運転やロボタクシーが現実味を帯びてくる」との見通しを示します。
実際にアメリカで自動運転を体験したエピソードを交えながら、「渋滞中のストレスがなくなる」「事故が減る」「保険や整備の概念が変わる」と、私たちの生活がどう変わるのかを具体的に解説していきます。
自動車は“運転するもの”から“時間を取り戻すもの”へ――
これらの変化が、決して遠い未来の出来事ではないのかもしれないと感じさせられました。
また、中国メーカーやBYDの台頭にも触れ、「価格競争」だけでなく「ソフトウェアとUIが価値を決める時代」に入っている点を強調。自動車業界に限らず、あらゆる製造業に通じる示唆が詰まった内容でした。前田さん、貴重なお話をありがとうございました。

世界の自動車業界やモビリティの変化を前に、「何が本当に起きているのか」「自分たちはどう受け止めればよいのか」と感じている方に、前田謙一郎さんの講演は特におすすめです。断片的なニュースでは見えにくい業界全体の流れを、データと現場感のある視点で整理してくれるため、先行きへの不安に振り回されることなく、変化をしっかりと捉え、考えなおすきっかけが得られます。ご依頼、おまちしております。
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