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先日、元競泳日本代表の伊藤華英さんの講演に同行して参りました。オリンピックを目指す過程での経験や挫折、そこから得た学びをもとに、個人のパフォーマンスやチームの在り方についてたっぷりとお話いただきました。途中には簡単な運動の時間も設けられ、会場の空気がふっと和らぐ場面も。そんな伊藤さんの講演会をレポートいたします!

| 講演タイトル:『トップチームのチームワーク〜個人の役割と組織力〜』 講 師:伊藤華英(北京•ロンドンオリンピック競泳日本代表) 聴 講 者 業 種:その他製造業 聴 講 者 属 性:主催取引先役員 |

講演の中で印象的だったのは、19歳でアテネオリンピック出場を逃した当時のエピソードです。
世界記録ペースで入りながら、最後に失速して代表入りを逃したレース。当時は「負けない」「勝たなきゃいけない」と自分に言い聞かせていたそうですが、その言葉が実は自分を支えていなかったと、今だからこそわかる思いとして語られました。
メンタルが“弱い”・“強い”という話ではなく、「自分はどんな言葉で力が出るのか」「どんな状態だとパフォーマンスが落ちるのか」を理解していなかった——。努力しているのに結果が出ない。その背景には、自己理解の不足があるかもしれない。そんな問いを投げかけられたように感じました。
思うような結果が出なかった経験を通して、伊藤さんがたどり着いたのは、気分や状態によって上下するモチベーションに頼る危うさでした。モチベーションがある日は前向きに取り組めても、下がった途端に行動が止まってしまう——それでは安定したパフォーマンスは生まれない。そこで重要になるのが、「何を成し遂げるのか」「どんな姿勢で向き合い続けるのか」を自分自身で決めるコミットメントだといいます。
コミットメントを軸に置くことで「感情に振り回されにくくなり、やるべき行動に静かに集中できるようになった」と伊藤さんはお話を進めていきます。セルフコントロールやレジリエンス(回復力)を意識しながら、必要なときに力を発揮できるコンディションを整えていく。その積み重ねが、結果的に安定したパフォーマンスにつながっていったことが伝えられました。
北京・ロンドンオリンピック当時の競泳日本代表は、年齢もキャリアも本当にさまざま。それでも結果を残せた理由のひとつは「世界で戦うのが前提という共通認識」だったと伊藤さんは語ります。特に誰かが指示をするわけではなく、自然とその基準がチームの中で共有されている。個人競技でありながら、チームとして同じ方向を向いていたことが、組織としての強さにつながっていたのだと当時を振り返り力強くお話をされていました。
自分自身もベストなパフォーマンスを目指して努力を重ね、その結果を受け止めたうえで、最後には仲間を心から応援できる──誰かが自分を犠牲にして支えるのではなく、全員が「一人ひとりのパフォーマンスレイヤー」として責任を果たし、結果が出た人も出なかった人もチームの一員として振る舞う、その姿勢こそが本当に強いチームなのだと感じさせる内容でした。
個人の役割が明確になり、お互いの存在が刺激となって、チームワークが自然と生まれていく。
これは、スポーツ競技に限らず企業や団体の組織づくりにもそのまま通じる視点ではないでしょうか。
伊藤さん、多くの気づきをいただくお話をありがとうございました!

競泳は一見すると個人競技ですが、その裏側では、同じ目標を共有し、互いを高め合うチームワークが大きな力になります。伊藤華英さんの講演からは、自分のパフォーマンスに向き合いながら、組織の中でどう関わり、どう支え合うかという視点を学ぶことができました。個人とチーム、その両方を大切にしたいと考える方にとって、多くの気づきが得られる内容です。ご依頼、お待ちしております!
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