田中雅美 講演会講師インタビュー

Speakers.jp Interview Vol.12 「夫婦で悩む時期は、人生を楽しむための努力期間。常に思いやりを持って、帰りたくなる家庭を作りたい。」 俳優 田中雅美

 競泳・女子平泳ぎの日本代表選手として3度のオリンピック出場を果たし、現在は解説者、タレントとして活躍中の田中雅美さん。トップアスリートとしての豊富な経験と、真摯で裏表のない人柄が人気を呼び、講演会やトークショーにも引っ張りだこだ。
 「選手を引退して最初にしたかったのは、現役時代にはできなかったダイエットとオシャレだったんです」と笑う田中さん。実際に、引退後には13キロの減量に成功しており、今もスレンダーな体型を維持している。取材時、女性スタッフからは感嘆の声が漏れたが、田中さんが語ってくれた「方法論」は、ダイエットのみならず、自分を磨き、成長させることにも通じる、マインドの持ち方だった。
 田中さんが競技生活を通じて学び、今も大切にしている思いとは。そして、講演会で多くの人に伝えたいこととは――オリンピックの舞台裏から、東日本大震災の復興に向けた取り組みまで、じっくりお話を伺った。

(text:橋川良寛、photo:小山幸彦)

オリンピックで実感した「人に支えられている」ということ

田中雅美写真まずは、水泳選手としてのキャリアをあらためて振り返っていただきたいと思います。田中さんは中学卒業と同時に、北海道から上京。1996年、高校3年生で早くもアトランタオリンピックに出場しています。プレッシャーはありませんでしたか?

田中:ラッキーなことに、日本代表には同世代の選手が多かったので、一人でプレッシャーを抱え込むようなことはありませんでした。日本記録を持っているのが普通……という環境だったので、オリンピックに出ることがスゴいのではなくて、メダルを取らなきゃ意味がない!って思っていたんです。
 でも、実際にオリンピックの舞台に立ってみて、本当に多くの人がかかわっている、素晴らしい大会なんだということが分かってきて。その分、4年後のシドニーオリンピックは苦しかったですね。

オリンピックの大きさが分かったことで、心境にも変化があったと。

田中:そうですね。本当に苦しくて、自分の思うような結果を出すこともできませんでした。けれど、女子400mリレーで、仲間と一緒に銅メダルを獲ることができたんです。あらためて、人の支えがあって、初めて大きな舞台に立つことができているということや、仲間の大切さを実感しました。水泳選手としてだけではなく、人間として大きく成長できた大会だったと思います。

結果よりも、自分の力を100%発揮することが大切

田中雅美写真2004年のアテネオリンピックの前には、一度現役を退いた時期もありました。見事にカムバックを果たし、結果として現役生活最後の大会となりましたが、どんな思いで臨みましたか?

田中:大会の前、アメリカに留学したときに、コーチから「レースが終わった瞬間に、タイムを見るのでなくて、自分の心を見るんだ」と言われたんです。その言葉で、考え方が大きく変わりました。
 私はタイムばかりを追いかけていたけれど、そのときの自分の力を100%発揮することが大事なんだ、ということに気づくことができて。辛い時期も支えてくれた人たちの気持ちに応えるためにも、それが一番大切なんですよね。結果としては200m平泳ぎで4位。メダルに届かなかったことはやっぱり悔しかったけれど、心残りはなくて、全身に鳥肌が立つくらい、本当に幸せな気分でした。

あらためて、田中さんは競技生活を通じて、どんなことを学びましたか?

田中:人は一人では生きられない、ということです。オリンピックに出るために、いったいどれだけの人が協力してくださったか。それに、シドニーオリンピックの個人レースで負けて、水泳が大嫌いになりそうだったときに、仲間が「4人だったらメダルを取れるよ!」と励ましてくれたのも大きかったです。もし一人だったら、競技を続けることはできなかったでしょうね。

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目標達成に向けて、時には自分を甘やかそう

田中雅美写真田中さんといえば、現役引退後のダイエットについて書かれた『田中雅美ダイエットエッセイ BODY+REMAKE』(ワニブックス)も話題になりました。13キロもの減量に成功した理由とは?

田中:実は、現役時代にはダイエットやオシャレがなかなかできなかったので、「引退したら、かわいい服を着たい!」と思っていたんです(笑)。やりたいことだったから続けられた、というのが大きいですね。
 「私は何のために泳いでいるんだろう。このままだと、水泳や金メダルが、本当に嫌いになってしまう」そんな思いから、やっと抜け出すことができたんです。
 そして、大事なのは「自分はこうなりたい」という目標、イメージを明確に持つこと。これは現役時代から変わらないことですが、無理な目標を立てるのではなくて、まずは1~2ヵ月のスパンで、達成可能なラインを考えることです。たとえば、「1年で10キロ痩せよう」ではなくて、「友達の結婚式までに2キロ痩せよう」のほうが、モチベーションも保ちやすいですよね。これはダイエットに限らず、いろんな物事に通じる「目標達成の秘訣」かもしれません。

辛くなって、気持ちがめげてしまうこともあると思うのですが……。

田中:そんなときは、一時的に自分を甘やかせばいいんです。「たくさん食べちゃった……」とか「なまけちゃった……」って自分を責めて、自暴自棄になるのが一番ダメなこと。明日からまたがんばろう、と切り替えるのが大事だと思います。ずっと気を張っていたら、絶対に疲れちゃいますからね。

講演会や震災復興支援で伝えたい「感謝の気持ち」

田中さんは毎年、チャリティーイベント『ワールドスイムアゲンストforマラリア』に参加していて、東日本大震災の復興支援も積極的に行っています。

田中:スポーツ選手は、本当に多くの方に支えられているので、しっかり恩返しをしなければと考えています。ボールひとつで楽しむことができる競技などとは違い、水泳は施設がなければできないから、現地に行って子どもたちに水泳を教えたり、みんなで泳いで気持ちを軽くしてもらう、という支援はなかなかできません。
 そんな中で自分にもできることを考えて、選手やOB、OGと一緒に、水泳大会の会場で募金活動をさせていただいて、自分の力は小さいけれど、積極的に呼びかけることで、支援の輪が少しでも広がればいいなと思っています。

最後に、あらためて講演会で伝えたいことを教えてください。

田中:やっぱり、みなさんに支えられながら、競技生活で学んだことをお伝えしたいと思います。たとえば、人に感謝することの大切さもそうですし、ビジネスパーソンでしたら、プレッシャーに打ち勝つための方法も、私なりにお伝えできると思います。プレッシャーって、自分自身で作り上げるものなんですよね。
 4度目のオリンピック出場を目指している北島康介くんみたいに、プレッシャーを力に変えることができる人もいるけれど、実際には難しいですよね。だから、人からの評価ばかりを気にしてしまわないで、自分ができることをしよう、と思い切ることが大切だと思います。
 もちろん、水泳の魅力についてもお話できたらうれしいです。老若男女問わず、健康増進にも効果的ですし、若いご夫婦ならお子さんを健康的に育てることにも役立つと思います。そして、普段の重力から解放される気持ちよさ。水泳って、本当に楽しいんですよ(笑)。

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