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谷原誠氏のオンライン講演レポート

谷原氏は平成3年に明治大学を卒業、同年司法試験に合格し平成6年に弁護士登録した。専門分野は、交通事故、労働法、会社法務、民事法。また、弁護士としての仕事以外に「人を動かす質問力」「知識ゼロからのビジネス交渉術」など約50冊の著書を出版。
「報道ステーション」や「FNNスーパーニュース」などのテレビ番組や新聞、雑誌などのメディアにも多数出演し、活躍している。

「“いい質問”が、人を動かす」その極意とは?

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コロナウイルスの影響により、オンラインでの実施となった谷原氏の講演をレポートします。

 

谷原氏は弁護士を本業とする傍ら、25年以上の弁護士経験から会得した「質問方法」「交渉術」をテーマに、50冊以上の著書を出版しています。

 

今回は某製薬会社の労働組合員の皆さまへ向けた講演会でしたが、「対面と違って聴講している方の反応が分からないので不安です」と言いながらも、穏やかな口調で自己紹介からスタートしました。

受動的では身につかない。普段の生活にどう生かせるか考えながら聞いてください。

tanihara-makoto-kouen1ご自身が司法試験に挑む際、ある弁護士の論文を何度も読んでいるうちにそのロジックが頭の中にインストールされ“論破する”スキルが身に付いたそうです。しかし、人は否定されていると感じると抵抗したくなるので、論破ではだめだということを痛感し、“質問する”ことで人をいかに動かすか、ということについて考えるようになられたんだそうです。

 

質問には4つの力があるのです。それは①思考を発生させる ②思考の方向を強制する ③回答を出力させる ④(回答が出力された場合には)立場を縛る ということ。質問の仕方が相手にどういう影響を及ぼすのかということについて分かりやすく解説してくださいました。

 

さらに、質問の使い方やオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い分け、取り調べや誘導尋問をはじめとしたタブークエスチョンについても解説してくださいました。

アインシュタインやカーネギーの名言を交えながらの講演は、最大時160名近い方が聴講されるものとなり、盛況のうちに終了しました。

 

私たちも様々な人と関わりながら生活しているわけですが、何気なく発している“質問”について、どういう効果があるのか影響があるのかなど考えながら発することはそんなにないかと思います。今日はそんなことについて改めて考えさせられ、言い方ひとつで得られるものが大きく変わることに気づかされました。

 

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