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帝京大学ラグビー部の指導者として数々の偉業を達成してきた岩出雅之さん。今回の講演では「常勝集団のプリンシプル」と題し、勝ち続けるチームをつくるための人づくりの哲学を余すことなく語っていただきました。勝利そのものよりも「人が自ら育つ環境」をどうつくるか。スポーツの枠を超え、組織マネジメントやリーダー育成に直結するテーマが、豊富な実体験とともに展開されました。そんな岩出さんの講演会に同行して参りましたので、その講演会の様子をレポートいたします。

講演タイトル:『常勝集団のプリンシプル~自ら学び成長する人材が育つ心のマネジメント~』
講 師:岩出雅之(帝京大学スポーツ局局長/スポーツ医科学センター教授/医療技術学部教授)
聴 講 者 業 種:建設・不動産業
聴 講 者 属 性:主催様と取引先企業の代表者の皆様


強いチームをつくるまでの道のりは、決して順風満帆ではなかったと岩出さんは打ち明けます。指導者として歩みはじめた当初はなかなか結果が出せない時期が長く続き、その原因を振り返ったとき、浮かび上がってきたのは「自分本位」という言葉でした。「勝たせたい」という想いが、「幸せにしたい」という想いに変わったとき、チームが少しずつ変わりはじめたといいます。勝ち負けを否定するのではなく、「その先の人生にもつながる力をつける」という視点を土台に置くことで、選手一人ひとりが自分のために、そして仲間のために力を発揮できる集団へと育っていく。
チームの中で誰もが帰属感を意識し、互いに貢献しようという気持ちが高まったとき、チームは自然と強くなっていったのだと、岩出さんはお話を進めていきます。–「健全」、「挑戦」、「成長」というキーワードが、講演全体を通して大切なテーマとして浮かび上がってきたように感じました。

自ら考え行動する集団をつくるには、まず「関係性」を整えることが先決だと岩出さんは語ります。関係性がよくなれば思考が変わり、思考が変われば行動が変わり、やがて結果が変わる――ですが、このシンプルなフレームワークを実践していく中で、思わぬ壁にぶつかったこともあったそうです。心理的安全性が高まり、メンバーが互いを認め合えるようになると、今度は「挑戦する気持ち」が静かに失われていく現象が起きてしまったのです。
居心地のよさと挑戦心のバランスをいかに保つのか――この問いかけに、会場にいる多くの方は自分事として感じたのではないでしょうか。そのための文化として、上級生が下級生を丁寧に観察し、問いを立て、対話を重ねる仕組みが根付いていきます。問いを立てる側である上級生が、実は最も成長するという逆説的な気づきは、職場のマネジメントにそのまま置き換えられる一言だったように思います。
講演後半では、選手が「自ら考えて動ける」ようになるための具体的なアプローチが語られました。そのキーワードは「内省(リフレクション)」。体験したことをきちんと言葉にして振り返ることで、経験が本当の力に変わっていく。指導者が答えを与えるのではなく、本人が自分の中から答えを引き出せるよう問いをデザインする――このアプローチが、選手たちの判断力と対応力を着実に高めていったといいます。
印象的だったのは、「見る」「わかる」「決める」「動く」という段階的なプロセスへの言及です。いい観察なしに、いい判断はできない。自分の目と頭でしっかり現場を見て判断する力を養うことが、AI時代と言われる現代の人材育成の核心になってくるのかもしれません。スポーツの現場で磨かれた哲学は、ビジネスの現場にもそのまま重なって聴こえました。岩出さん、貴重なお話をありがとうございました!

岩出雅之さんの講演は、人材育成やチームマネジメントに関わるすべての方に届く内容でした。「自ら考え、動ける人材」をどう育てるか――この問いに向き合っている企業・団体にとって、長年の実践から生まれたアプローチは、そのまま現場に落とし込めるヒントにあふれています。新人育成や管理職向け研修、組織風土改革を目指す全社員向け講演など、さまざまな場面でご活用いただけます。ご依頼・ご相談はSpeakers.jpまで、お気軽にご相談ください!
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