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【講演会レポート】怪談家稲川淳二氏

怪談の第一人者として知られるコメディアンですが、その明るい笑顔は、家族が抱えてしまったハンディキャップを乗り越えた力強さがあり、講演を訪れた人を励まし力づけてくれます。

世の中に要らない命なんてない

 

稲川淳二

2012年5月、新聞紙上で、次男が先天性の重い病気であることを初めて語った稲川淳二氏。
初めは、障がい者である難病の次男を受け入れられなかったといいます。

しかし、手術を終え包帯だらけで何本ものチューブにつながれた息子を見た瞬間、稲川さんの人生が変わったのです。

「  自分はこの子の父親だ」、「世の中にいらない命なんてない」。障がい者の親として生きることを決めた瞬間でした。

芸能人としてお笑い番組に出演し、元気に笑って仕事をしていかなければならなかった日々。
次男への想いをひたすら隠し、陰では苦しくて涙を浮かべながらも自分に嘘をついて過ごさなければならなかったそうです。

以降、テレビでのお笑いの仕事もやめ、今は怪談のほか講演などで障がい者への理解と協力を訴え続けています。

障害者福祉のあり方

稲川淳二

2006年に施行された「障害者自立支援法」。

(障害者自立支援法とは、障がい者と健常者がお互いを尊重し、支え合い、障がい者が安心して暮らせる社会を築くことを理念とし、バリアフリー、ノーマライゼーションという考え方を具体化することを目的に障がい者の自立を支援する法案として可決された法律です。)

稲川氏は、今の法律は元気な人が考えたもので、重症の人ほどお金がかかるシステムというのはおかしいのではないかと訴えています。働ける人が働いて重症の人をフォローしてあげるのが普通ではないのか。

稲川氏の講演は、そうした政策や一般的な考え方に一石を投じ、障がい者の立場を少しでも多くの人に知ってもらうため、バリアフリーや障がい者への理解を訴えた講演会なども精力的に行っています。

大切なもの、それはやさしさ

稲川淳二

「障がい者を嫌がらないで、忘れないで」「世の中にいらない人、いらない生命はない」と訴え続ける稲川淳二氏の想いは、現代社会で失われてしまった大切なものを、守らなければならないものがなにかを物語っています。

法律がどんなに変わっても、障がい者がすべて救われるわけでもない。障がい者たちは、たった5メートルでも手を引いてくれる人がいたら本当にうれしいのだと。そんなやさしさや思いやりのある社会になれば、世の中は変わると訴えています。

 

「世の中に要らない人、要らない命なんてないんです」

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