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講師・室井佑月インタビュー インタビュー-2
私、言葉を信用していないんです
-お子さんが今9歳ということですが、室井流の子育てとは?
室井佑月 息子の健康に対しては気遣っています。病気になったらすぐに病院に連れていくし。食事についてもスーパーで旬の物を選んだり、栄養のバランスを考えたり、お味噌汁も煮干し等でダシをとったり。私、言葉で伝えるのはすごく下手だから、ちゃんと手間をかけて育てているってことで(愛情を)わかってもらいたいと思うんです。
-気持ちは伝えた方がいい?
室井佑月 相手を自分自身よりも大事に思っているということが、伝わっていれば言葉である必要はないと思います。
私、言葉を仕事にしている分、言葉を信用していないんです。言葉ってウソをつけるから。「愛してる」って言う時って、「愛してる」って返されたい時とか、そう言わないと自分の気持ちが確認できない時だと思うの。だから、言葉が大事だとは全然思わないんです。むしろ、ボケっとしながら、2人でどこか1ヵ所、肩とか足とかをくっつけながら、違う本を読んでたりする時間が大事なんだと思います。
-子育てに必要なことは?
室井佑月 子どもにとっては穏やかな安定した生活だと思います。親にとっては、それを提供すること。それはお金を稼ぐことではないんです。アパート一間で家にお風呂がない生活でも、週2回、銭湯に行くことが決まっている。そういうのは落ち着いた生活ですよね。逆に、ころころと環境が変わるのはよくないと思います。
-「子どものためには父親が必要だ」と言う人もいますが…?
室井佑月 それは、ウソだと思います。父親がほしいのではなく、父親の収入で安定した生活を手に入れたいんでしょう。でも、貧困率が高いのは母子家庭だし、生活の安定のために結婚するって考える人がいても間違いではないと思います。
子どもは宝物
-子どもとの関係で大切にしてることは?
室井佑月 母親が一家のイメージって決めちゃうと思うんですね。だから、私もなるべく笑っているようにしています。あとは親の義務として、息子が社会に出た時にちゃんとした大人になっているように、基本的な社会ルールや道徳は教えるようにしています。
-どんな子どもに育てたいですか?
室井佑月 頭もよくて、顔も可愛くて、性格もやさしかったら最高だけど、普通でいい。普通の中で、自分で幸せを見つけられたらいいなと思う。男の子なので、将来、働く時間が長くなる可能性が高いから、好きな仕事についてもらいたいって思います。
-室井さんにとって、子どもとはどういう存在ですか?
室井佑月 宝物。自分自身よりも大事。でも、この男もどうせあたしを捨てるから(笑)。でも、私が離れられないの。
「救われた」って思ってくれるといいな
-ところで、室井さんの講演会はリスナーとの対話の時間を多く取っていると聞きますが、どんなことをお話しされるんですか?
室井佑月 講演で質問してくれる人がいたら、その人のことを一所懸命考えます。私は何の専門家でもないから、話をしたい人がいたら、それに乗って共感してあげることが私の役目だと思うんです。例えば「死にたい」っていう人がいたら「私もよくそう思う」って返します。「生きていればツライことも多々あるし、死ぬ方法も色々考えたんだけど、キレイな死に方って難しい。死ぬのも意外と大変だ」って、そう伝えます。
「こうするべきだ」みたいなことは絶対に言いません。どっちかっていうと私の方が間違っているんじゃないかと思うから。子育ての話でも「私はこういう風にしている」と話せば、自分はまだマシだと思う人もいるかもしれないし、その程度のことなんです。
-講演会では、どんなことを伝えたいですか?
室井佑月 テーマが仕事についての講演だったら、(好きなことを仕事にしているのは一握りのラッキーな人だと思うから、)「子どもに食べさせるために働いてるってだけでも立派だと思う」といったことを伝えたいと思います。自分の居場所を探し続けている人、迷っている人と話したい。何人かでも「救われた」って思ってくれるといいなと思いますね。「まぁ、室井佑月みたいな奴もいるんだからさ」って。
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