【活動実績】
アファンの森
大好きな日本の自然とともに生活できるのだと楽しみにしていたC・Wニコルは、
悲鳴をあげた森の姿に驚きました。
人間の都合に合わせた自然につくりかえられてしまい、
野生動物を棲まわせたり、水をきれいにしたり、
土をつくったりする豊かな力を失っていたのです。
一見緑に覆われているように見えながら、
生態系としてのバランスを崩してしまった日本の森をなんとかしたい。
美しかった本来の日本の森に戻したい。
そんな気持ちが高まっていたころ、C・Wニコルは、
自分の故郷のウェールズで、荒れ果てていた森が、
緑を回復しようとする人たちの運動によって、みごとによみがえったことを知ります。
「僕も絶望ばかりしていられない。
小さなことからまじめにやれば、日本でも必ずできることがある!」
荒れ果てた土地を自分のお金で少しずつ買い集め、
森の再生への挑戦が始まりました。
それは容易な道ではなく、
「外国人が幽霊森を買い始めた」と不気味がる周囲の理解を得ること、
一人ではできない膨大な作業、その土地への詳しい知識…
問題は山積みでしたが
「美しい森を蘇らせたい」と時間をかけて話をし、
協力してもらいながら、すすめていきました。
そして、C・Wニコル一個人の思いからはじまった活動に共鳴する人たちが集まり、
約30,000坪の森は、その本来の能力を取り戻し、
あらゆる生物が豊かに暮らせる森に蘇っています。
この森を里山再生のモデル林として、
今後も里山における生物多様性の調査や
里山からの恵みに関する生産性の調査、
人と自然のバランスに関する調査研究を続け、
その成果をこの森から生まれる果実として長野県のために役立てることを望み、
アファンの森をより公益的なものとするために森や関係する資産を寄付し、
2002年5月31日に「財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団」を設立しました。
「このアファンの森をこのまま永遠に残してゆくこと」
「豊かな森の存在意義を伝え続けること」
を使命に、その多様性あふれる森で、
子ども達の未来の心、人の心も育み続けています。